1984年7月22日、”PIER STATION”という名のひとつのバンドが生まれました。
このバンドの前身でもありますフォーク・デュオ”舞姫”というものがあったのですが、
いつかバンド・スタイルというものを経験することが昔からの夢でもありました。
友達の友達という繋がりを経て、
『一緒にバンドをやってみないか?』という言葉に気持ちをひとつにし、
メンバーを誰と誰にするかなどを決めていったのです。

結成当時、アコースティック・ギター2人、キーボード1人、ベース、そしてドラムスという、
リード・ギターのいないメンバー5人でのスタートでした。。。

とりあえずバンドを始めるにあたって誓い合ったことが、
とにかくオリジナル曲だけをやっていこうということでした。
中学・高校時代とメンバーそれぞれにある程度のコピー曲もやってきて、
それなりに自分たちのテクニックは磨かれているものと判断し、
バンド・カラーというものを創り上げるべく、
オリジナル曲を中心としたバンドにしていこうとしたのです。
では何をするのかということになり、
ボーカルの♪FUMIHIKO♪がまずは一曲作りましょうということになりました。
そこで生まれた曲が「夏の天使 〜Summer Angel〜」という曲になるんですが、
アコースティック・サウンドを原点としたいわゆる爽やかサウンドをベースにしていこうとなったのです。

第一期PIER STATION メンバーたちとそのLIVEスタッフたち
バンド名をどうするのかということになり、
当時はよく利用していたレストラン”PIER STATION”という店に俺たちは集まっていた。
いろんな候補が出る中で、もっともらしい名前も見つからずに少し苛立ちを覚えていた時、
メンバーのひとりが『この店の名前をそのまま貰ったら?』と言いました。
この意見にそれぞれが考えたりもしておりましたが、ほぼ即答で全員の意見が一致し、
バンド”PIER STATION”が結成されたのであります。。。
そしてこの日がバンド結成日となる7月22日だということになるんですねぇ〜。

こうして俺たちはその店のオーナーに断りを入れ、
その店の名前を使用する承諾も得たのでありました。
そもそも”PIER STATION”という英熟語は実際には存在しないのではありますが、
”PIER”というのは船着場や波止場などを意味するものであり、
イメージ的にはヨットや夏、海のものみたいな感じがあります。
まさしく自分たちにもピッタリなイメージだなと、
この時のメンバー全員が思っていたとは定かではありません。

バンドを作ったからにはまずはコンサートをしなければなりません。
持ち歌もないのにどうするんだ?ということになり、
これまたボーカルの♪FUMIHIKO♪が急遽、
テーマ・ソングにもなります「PIER STATION」という曲を作りました。
当然の如く、たった2曲ではコンサートも出来ないということで、
昔に作った「時は流れて -Time is over-」とか、
”舞姫”時代の曲も取り入れてやろうということになりました。
また当時のドラムスが曲を作ったりゲスト女性ボーカリストをも交えながらにも、
とにかくスタートを切るべく、まずは自分たちが楽しめるコンサートにしようということになりました。
町立のホールを貸切りいきなりのワンマン・ライブということにもなりましたが、
ドラムなどの楽器類はすべて自分たちの持ち物、PA機材をレンタルしてきて自分たちで運搬し、
またメンバーの後輩たちを集めて
PIER STATIONスタッフとして手伝ってもらったりもしました。
会場整備からお客さんたちの送迎まで、ありとあらゆることをメンバーとスタッフたちでやり、
ホントの意味でのお手製コンサートというものをやり遂げたのであります。

内容的にはハッキリ言って目茶目茶なものでありましたが(笑)、
自分たちが楽しめるといった点に関しましては申し分のない内容だったかと思われます。
こうして第一期PIER STATIONは無事にスタートしたのでありました。。。